久々に家でのんびりする休日。
家で今日は映画Party!ということで息子とアマプラで番組選び。
Netflixでジブリもさんざん見たし、ミニオンズもいったん制覇した。
パウパトロールも全部スペイン語版で最新まで見尽くしてしまっている。。
(映画じゃないけど)
そんな中、これを発見。
「ドラえもん のび太新宝島」
ドラえもん久しぶりじゃん! というパパの傍らあまり乗り気ではないわが子。
「ドラえもんなにそれ~」
確かに。日本でも見たことなかったのかも。。
そういえばアルゼンチンでもあんまりみない(ドラゴンボール・ポケモン・鬼滅・マリオは安定)
日本人としては心であり、小児教育では必須科目
のドラえもんを知らないとまずい!ということで見ることに。
結論。子供が大満足だけでなく、大人の俺がドはまりした話。
「ドラえもん のび太の新宝島」あらすじ (ネタバレ含む)
「ドラえもん のび太の宝島」は2018年公開のドラえもんシリーズの THE・冒険劇。
例のおきまりの空き地(?)でのび太やジャイアン、スネ夫等 一味が
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの「宝島」を読んで
「僕らも宝を探しに冒険に行こう!」となる
めっちゃ単純明快な始まり。
ところでこのスティーブンソンの宝島。子供の時読んだな。
トムソーヤーの冒険と並んで今でも覚えている子供の冒険心を最高に書き立てる話です。
(あと、ヴェルヌの十五少年漂流記)
誰もが一度はあこがれるあの気持ち、俺はいつ忘れたんだろう。。
子供がもう少し大きくなったら読んでほしい10冊の中に入ります。
閑話休題。
そんな空き地談義。周りがみんな不可能だと笑う中、のび太だけは「宝島に行くんだ!」と聞かない。
ジャイアンに「もしできなかったらお前はどうするんだ?」と聞かれると、
啖呵を切り「鼻からカルボナーラを食べてやるよ!」とつい言ってしまう。
(ここはのび太の恐竜の「鼻からスパゲティを食べてやる!」からのお決まりの流れ)
家に帰りドラえもんに泣きつくのび太。ここもお約束。
宝探しに行くというと「夏休みの宿題は終わったの!!」
というお母さんと「宝探し、子供の時の夢だったなぁ」という父。
でも父は嫁プレッシャーから、のび太を陰でしか応援することができず。
そんなやりとりでのび太はもう「家出してやる」といい、ドラえもんとその辺の川から
「ミニチュア帆船キット」と「ビッグライト」で脱出。
「なりきりキャプテンハット」はこの映画ならではの新しい道具。
メタバース的な。
そこから宝島を目指す大冒険。
そういえば、冒頭の空き地で出てきた出木杉君。登場時間は約30秒で終わりでした。
懐かしい道具の数々。
海賊との闘いや、さらわれたしずかちゃんを救うために出てくる道具の数々。
「空気砲」や「通り抜けフープ」「どこでもドア」のお決まり道具はもちろん、「ひらりマント」も登場。
個人的には「水てぶくろ」がツボでした。というか懐かしすぎる。
ミニドラたちも話の本筋を引き立てる最高の働きっぷり。
「時空海賊」という最強ともいえるテクノロジーを駆使した相手に、全力で猫型ロボットとその一味が立ち向かいます。
あと、なんか昔よりもドラえもんって「正義か悪か」白黒つけにくいテーマになったな。
「のび太と無幻三剣士」とか「のび太と竜の騎士」とかは明らかな悪をやっつけるストーリーだった。
この辺、アンパンマンとかもそんな風潮になっているらしい。(パンチして終わり、じゃないみたいな)
またまた閑話休題。
—-
時空海賊のトップ・シルバも地球のエネルギーを吸い取って脱出・金銀財宝を奪い取る、
というところは完全に悪役。
でも彼も将来の地球の破滅を見てしまったために、
未来の世界の子供たちを救いたい存在、というなかなか渋い設定。
—
出てくる名言の数々
ドラえもんで正直、子供の時に感動したことはなかった。
感動とかよりも「おもしろい」で終わってた。というか皆さんそうですよね?
でもこの中年になって、マジで心に言葉が響くようになった。
これ何?
この、「のびたの宝島」にも出てくる、大人に突き刺さる言葉とシーン。
いくつもあった。
- 船が嵐に見舞われ、あやうく沈没という時に皆をまとめ上げるのび太。
そこにかけたジャイアンの「のび太のくせに生意気だぞ」といいながら全力で協力する姿
- 「大人って絶対に間違わないものなの?」とシルバーに投げかけるのび太。
そして極めつけは、しずかちゃんそっくりのセーラとその兄フロックの
実の母であるフィオーナが病にかかり死んでしまうシーン。
「あの子たち(フロック・セーラ)は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる、そんな大人に育ってほしいわ」
これ、そうです。
完全に「のび太の結婚前夜」にかぶせてきました。
ここで息子の横で涙腺崩壊。
これはあかん。
完璧に「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。」というしずかちゃんの父のセリフをフラッシュバックさせます。
このあたりの大人の心のくすぐり方をわかっているわぁ。
ちなみに、
この映画ではいつも通りのび太が
「僕は何をやってもダメ。」「僕って結局ドジ」と思い悩むシーンが何回か出てきます。
でものび太は何よりもその「そのやさしさ」と「人の悲しみがわかる力」で周りの人を自然とまとめていく。
あとのび太が持っているのは何と言っても「運」。
ドラえもんが出した「宝さがし地図と針」は指す場所を1mm ずれても宝物は出てこない。
その世界地図を迷いなく一発で突き刺し場所を突き止めた時はドラえもんもドン引き。
この運を引き寄せる力は誰よりも素晴らしい。
おわり
家出をしたのび太は無事家に帰ってきて、のち母・父と顔を合わせます。
その表情は出かける前と何か違う。シルバとフロックという父子の姿を見て感じ何かを得てきた夏のある日のその顔がたまりません。
(夏休みの宿題もしてください)
たまにはお家ひきこもり映画鑑賞も最高でした。
うちの子は映画上映後、完全にドラえもんブームに突入。
NetflixはVPN接続変えればジブリも相当見放題だし、最高。
Amazon Primeは日本の旧作豊富。
さて、仕事しよっと。