【DELE B1】スぺ語レベル0 -> 1年で合格した方法

2022年11月に受けたDELE B1 スペイン語の試験、

忘れていた3か月後に結果がきました。

なんとか『APTO』(合格）でした。

去年受けたスペイン語の 試験(DELE B1) 、受かった。
数字はぎりぎりでも、やっぱりうれしいです。
次はB2 頑張ります。 pic.twitter.com/g0VbFsQ2Gd

— しずろく🇦🇷南米 (@Shizuroku1) February 1, 2023

合格ラインが60点(100点満点)のところ、63点。。。。

とにかく合格は合格。と自分に言い聞かせています。

初心者がいきなり 0 からスペイン語を始めると、
「男性名詞・女性名詞」、「動詞の活用」等、壁が多いですよね。

私は海外赴任となってからスペイン語を1から始めました。

職場の同僚はと英語でコミュニケーションして甘えてしまいがち。。

でも2022年からは同僚に
「頼むからスペイン語で話しかけてくれ」
といいい、仕事はようやく1年で何とかスペイン語で回せるようになってきました。

今回はそんな

「スペイン語初心者」「日本でスペイン語を勉強していなかった」人が
1年でDELE B1に合格する方法を残します。

です。

DELE B1 のレベルは?

ということで、まずDELEのB1レベルを確認。
DELEは敵ではないけど(汗)。

どんな試験・テストも
相手(傾向) と自分（現在地と対策) がわかれば
おのずと合格の道が開けます。

DELE B1 について理解してみます。

DELE B1のレベル(TOEIC比較)

スペイン語初心者から少し抜け出すというレベル。

DELEのB1 はこんな人にオススメ。

DELE B1の合格点とテスト内容

DELE B1 では
60点以上が APTO(合格）
59.9点以下がNO APTO (不合格)です。

4つの試験(読解・作文・聴解・口頭）は2つのグループに分かれています。

Group1 – 読解・作文
Group2 – 聴解・口頭

この各Group内で 30点以上取り
合計で60点以上取ることが合格の基準。

Group	1	1	2	2
項目	Comprensión de lectura	Expresión e interacción escritas	Comprensión auditiva	Expresión e interacción orales
内容	読解	作文	聴解	口頭
配点	25点	25点	25点	25点
試験時間	70分	60分	40分	約35分
合格点	Group1の合計 で30点以上	Group1の合計 で30点以上	Group2の合計 で30点以上	Group2の合計 で30点以上
採点基準	マーキングテスト	記述の仕方 論理の一貫性 正確性 語彙力 全体評価	マーキングテスト	論理の一貫性 流暢さ 正確性 語彙力 全体評価

例) 読解が20点、作文で9点となった場合。
いくら聴解と口頭試験の点数が良く全体で60点が取れても不合格、ということになります。

英語ではTOEFLに近いです。

DELE B1 合格のために使った教材

私がDELE B1 合格のために使った教材です。

順に紹介します。

必須教材 (辞書)

一方で語学辞書は『断然紙派』です。

理由は二つ。

1. 調べた単語の周りの派生語がわかる。
2. 書き込める。

から。

特に1の「派生語がわかる」が、紙辞書の一番のメリット。

仕事のメールで“Impedir”(阻止する、邪魔する)

という不明単語が出てきたときのこと。

とその単語を取り巻く派生語が理解できます。

いくつかスペイン語辞書ありますが
圧倒的にオススメは小学館の西和辞典。

メリット：圧倒的単語数。約80,000語収録。例文数も豊富。

デメリット：値段はスペイン語辞書の中で高い部類。重い。。

辞書は持ち歩くものではなく、家で使っています。
だから個人的には重くてOK。

（出先の不明単語はスマホでメモっておいて家で一日の最後にまとめ)

必須教材 (DELE 参考書)

DELEの参考書はいくつかあるので自分に合ったものでよいです。

私は基本辞書とこれ一冊で挑みました。
(+ 後で紹介する無料ツール)

この教材・DELEの試験に沿って

1. Comprensión de lectura (読解)
2. Impresión e Interacción escritas(筆記)
3. Comprensión auditiva(リスニング)
4. Expresión e interacción orales (口頭試験対策)

が網羅されています。ボリュームもあります。

DELEの参考書は自分に合ったものであれば
何でもよいと思います。大事なのは

• テストの傾向を知るだけでなく、一冊を自分の頭にたたきこむまでやる
• 参考書に出てくる不明単語は「ゼロ」にする

です。

無料の補助ツール -ニュース

DELE のB1 試験が決まってからは
日々のニュースを辞書無しで読んでいました。

わからない単語、実際めちゃ出てきます。
それでも一つ一つ辞書で調べながら勉強しています。

おすすめのニュースサイト活用方法は、

その記事を読んで自分が考えることをスペイン語でアウトプットする

です。これは口頭試験に役立つのと、ビジネス

書く方法は日記でもよいですし、ブログでも、Word でもよいです。

Google 翻訳とかDeepL は急ぎの時は使いますが、

自分の力がつかないので極力使用を控えています。

無料の補助ツール – Youtube

最近はハーバード大の授業も、
相対性理論の読解もYOUTUBEで見ることができます。

もちろん英語を始めとした外国語習得にもピッタリのツール。

日本人向けのスペイン語チャンネルも多いですが、

DELE B1レベルであれば『スペイン語でスペイン語を教える』チャンネルが良いです。

具体的試験対策

実際に上記の教材を使用して、DELE B1 受験に行った対策です。

対策【読解】

1. DELE の参考書読解
2. ニュースを毎日読んでoutput をする

の二つ。

毎日記事を読んで、自分が考えることをノートに書いていました。

(Twitter , 日記、ブログでもOKと思う。大事なのは毎日という部分)

文法、カンマ、時制などが違っていてもとにかく書き抜きました。
内容に不安があるときはHello talk の無料添削でネイティブの人に直してもらっています。

対策【聴解】

1. 職場で「英語ではなく、必ずスペイン語で話しかけて」と同僚に頼んだ。
2. Youtube のお気に入りアカウントをひたすら聞き・シャドーイング。

“1”に関してはスペイン語圏に生活圏を置いている人の方法となります・・。

“2”に関して。youtube 侮るなかれ。

とにかくすべてを真似することで、言い回し、発音、が身に付きます。

上記のYoutube チャンネル“Hola Spanish” を例にします。

各番組ともに講師の発言に字幕が出てきます。
(Youtube の字幕機能ではない)

例えば上の画像では

¿Te cuesta recordar o memorizar vocaburario nuevo en Español?
(スペイン語の新しい単語を覚えるのに時間がかかりますか?)

と流れるのでそっくりそのまま

と追いかけます。そのあと画面無しでも反復。終わったら次、という感じ。

シャドーイングに関してはまた別記事書きます。

私はこのシャドーイング中心に練習。
TOEIC もそれなり(910点)に身に着けました。

スマホ一つで通勤時にできます。

対策【作文】

毎日の仕事では何とか試行錯誤してメールやプレゼンをスペイン語で作っています。

業務では、文頭の “Espero que se encuentre bien” とか
文末の、” Saludos cordiales”　ばっかり繰り返していてあまり進歩が無かったです。

日本語もそうであるようにビジネススペイン語を書くためのルールを覚える必要あり。

DELE の参考書にはその辺のルールがきっちり書いてあります。

実際のDELE B1 の筆記問題。

B1の試験では、ビジネスメールの返信、友人への手紙の返事を想定しています。

上の例の場合。(友人から来た手紙への返事)

下記を含めばOK。

1. Saludar (挨拶)
2. Contar los motivos de viaje a Madrid:
3. Decir dónde y cómo fue el encuentro con Miguel y qué hicieron juntos
4. Explicar cuándo tiene pensado ir a Barcelona
5. Despedirse

文頭や文末の定型文だけ覚えましょう。あとは、

直説法現在形、過去形、未来形を使い分けられればとまず問題ないです。

対策【口頭試験】

実際は私のDELE B1は勉強不足でした。。

DELE B1 の口頭試験。配点は25点。
この25点は下記ポイントが試験官に見られています。

1. 論理の一貫性
2. 流暢さ
3. 正確性
4. 語彙力
5. 全体評価

論理の一貫性・・これは「～だから・・・と思う」「～けれど・・である」という面接官とのやり取りで首尾一貫した説明になっているかが見られます。

流暢さ・・Fluidez です。言葉が詰まらず、流動的に出ているかが見られます。
文節の合間に、porque , es que , pues, ya que , bien などで繋ぎ、次自分が言いたい事を言えればB1ではOK。

正確性・・これは発音の正確性。シャドーイングで徹底しました。

語彙力・・・これはDELEB1の参考書・ニュースに出てくる単語を INPUT/OUTPUTして覚えましょう。

勉強時間

スペイン語勉強開始が2021年10月。
DELE B1試験が2022年11月。

約1年の勉強でした。
元々英語でのコミュニケーションはできましたが活用・文法は最初てこずりました。

もし、「外国語が初めて！」という方はDELE のA1, A2 から始めることをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?　まとめです。

特に奇策はありませんが上がスペイン語初心者がDELE B1を合格した方法です。

語学習得には近道はないですが、
最も効率よくテストに受かる方法は下記です。

この記事が誰かの参考になればうれしいです。!

個人的にもまだまだスペイン語頑張ります。
今は自分で仕事も回せるようになってきて語学の楽しさがわかってきました。

語学は手っ取り早いキャリアアップツール。

英語に加え第三言語ができると、キャリアの幅が広がります。

それでは！