どうも~しずろくです。
最近は若者・ミレニアル世代間で話題になっている “QUITE QUITTING”について。
日本語に訳すと「静かな退職」。
ここアルゼンチンでもスペイン語で“RENUNCIA SILENCIOSA” というタイトルで SNSやネット界隈で少しバズっています。
現地社員からこのTIKTOK が流行っていると、送られてきました・・笑
ウォールストリートジャーナルでも“職場の新フレーズ「静かな退職」って何?”というタイトルで先月記事に取り上げられています。
引用:”職場の新フレーズ「静かな退職」って何?” - 2022年8月12日
https://jp.wsj.com/articles/if-your-co-workers-are-quiet-quitting-heres-what-that-means-11660694839
この静かな退職、一部は「わかるなぁ~」と思うところ反面、個人的にはどうかな、と思うことがあったので今回まとめました。
この記事を読んだら、
- 世界で流行中 “QUITE QUITTING”とは
- 日本人だけじゃない、世界のミレニアル世代の働き方トレンド
- バリバリ働いているイメージのある外国人の苦悩
がちょっとだけわかります。
ちなみにこのTIKTOKを送ってきた現地社員は私に「どう思う~?」とのこと。意味深。
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Quiet Quittingとは:南米で広がる新しい働き方のトレンド
そもそもQUITE QUITTINGとは、ざっくり、
「自分の本業についてそこまで真剣に考えない」という考え方のようです。
- 「仕事で期待以上の成果を目指すことを拒否する」
- 「社員として留まりながら、本業以外の事に力を注ぐ」
- 「職場に居ながらにして、仕事を辞めている」
こんな状態を
QUIETE QUITTING = 静かな退職と誰かが名付けたみたいです。
「本日をもって静かに退職します。でも周りの人には言わないでください。」
こういう意味ではないです。
このQUIETE QUITTINGが流行っているのは、もともとアメリカでTIKTOKである動画がバズったのがきっかけです。
その後アメリカのみならず、日本の20~30代の若者相手でも共感を呼んでいるという状態。
ここアルゼンチンでも同じです。
世代間の感情や気持ちは国籍・言語問わないですね。
「会社には来るけど、めちゃめちゃモチベーションが低い」。こんな状態ですね。
会社を辞めていないのに、会社を辞めているのと同じモチベーションで働いている。。。
う~ん。日本でもいるのかな?いわゆる窓際族的な。
Quiet Quittingの定義と背景:WSJ の記事内容
記事によると、アメリカで世代別の仕事に対する意識調査を行った結果、
会社に対する従業員エンゲージメントは全世代で減少していました。
特にミレニアル世代(1989年代以降生まれ)のエンゲージメントが最も低く 31%だったとのことです。
WSJ ^ 2022-08-12
記事内のインタビューではこんな若者が登場します。
その仕事に就いてから1年もしないうちに無理をすることをやめた。仕事のストレスが強くなり過ぎて髪が抜け、夜眠れなくなった。別のポジションを探す一方、週40時間以上は働かなくなり、追加の研修にも参加せず、同僚と付き合おうとしなくなった。
「給料をもらうために決められた時間だけ働く、それ以上は頑張らない」と彼女は考えた。
(輸送アナリスト20代女性)
「期待を超えるという考え方をやめる、ということだ」と説明している。「仕事が人生でなければならないというハッスルカルチャー的な考え方に、もう従うことはない」
(20代エンジニア男性)
こんな感じですかね。
Quiet Quittingに対する賛否両論
WSJに記載されている内容や、TIK TOK の動画が若者を中心に共感を得ている一方、反対意見も多くあります
- 「静かな退職くするくらいだったら転職すればいいのに」
- 「頑張らない姿勢は現実逃避に過ぎず、仕事の不満に効く薬ではない」
などなど。
なるほど。個人的にはこっちの意見に同意。
意見をはっきり言うことと、仕事を惰性で怠けることははっきり分けたほうがよさそうです。
私は「やることさえやっていたら」プライベートと仕事を分けることは大賛成です。
個人的な考えです。
この「やること」は目標や決められたことを最低限やるだけではなく、自分の職務範囲で「創意工夫」をして他の人には出せなかったアイデアを出し、周りを巻き込んで「実行すること」だと思っています。
【時間は有限】Quiet Quittingを超えた、理想の働き方とは
私はこの“静かなる退職”をするくらいなら、転職するなり、さっさと最低限の生活資金をためて自分のしたいようにしたらよいと思います。
それが仮に「窓際で仕事をしないでも1,000万円もらえる状態」だとしてもです。
なぜなら、人生の時間は本当に有限だから。情熱の注げることにエネルギーを注ぐべきだから。
人生の時間は80歳まで生きるとしても 4,000週間だけ
しかありません。人生はこんなに短いです。時間の使い方は人生の最重要課題でもあります。
私はもう4,000週間のうち、1,800 週間終わりました。
そして同時に時間はだれにとっても平等に与えられているもの。
“>オリバー・バーク” target=”_blank” rel=”noreferrer noopener”>マン:「限りある人生の使い方」 にもこう書いてあります。
頭にパッと浮かんだ数字で答えてほしい。人は平均で何週間生きると思う?」 ある人は数十万と答えたので、僕は僭越ながら、彼女にそっと教えた。メソポタミアのシュメール文明から現在まで、人類の文明全体の時間をあわせても、31万週間にしかならないんだよと。
限りある時間の使い方(オリバー・バークマン、高橋璃子・著)
だれでもこんな経験ありますよね。
- 今は必死にお金を貯めてFIREしたら、いつか海外移住しよう。
- 英語を勉強して納得できるようになったら外国人の友達を作ろう。
- ダイエットできたら好きな人に告白しよう。
- 経験と人脈をつけてからビジネスで独立しよう。
- 貯金が十分できたら家を建てよう。
- 理想の人と出会えたら結婚しよう。
これらはすべて「問題と夢の先送り」です。
いつFIRE達成できるかもわからないし、理想の人といつ出会えるかわかりません。
「今」を全力で生きることがすべてだし、「QUIETE QUITTING」することは自分の限りある人生の時間を浪費していることに他ならない、と私は思うのです。
あくまでも、30代ビジネスマンの一意見です。
カーネギーも「人生とは今日一日のことである。」という格言を残しています。
おわり
QUIET QUITTING。
同意できるところはあまりない反面、一方私自身もバブルも高度経済成長も知らないミレニアル世代。
こういった感情を抱く人が多いのも理解できます。
自分の業界・国の成長を肌で感じることもかつてより少なく、産業の成長速度もかつてより速い世の中です。
情報もノウハウも過多の世界。自分が納得して楽しめることを仕事にしていきたいですね。
以上!