どうも~
しずろく です。
昨日 10/23 大統領選挙の結果が発表されました。
各候補者の得票ポイントは
このような感じ。- Sergio Massa (親政権派) 36point
- Javier Milei (右派) 30.5 point
- Patricia Bullrich 24point
以下省略
昨日行われたアルゼンチン大統領選。1位が規定ポイントに達せず、11/9の決選投票へ。。(Masa vs Milei)
— しずろく🇦🇷南米 (@Shizuroku1) October 23, 2023
新政権のMassaが36%
右派のMilei が30.5%。
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中道右派bullrichが24%。
以下 7%・2%の得票候補者。
事前の予備選や世論調査と実際の投票行動には差があった。Milei… https://t.co/UJOtsNIEE0
MILEI 意外とあかんやん!
さて、決戦投票は 11/19 に。
「誰になってもよくならないだろう」というのが、
どこかの国と同じでこのブエノスアイレスでも感じる雰囲気。
私自身も来年永住権を申請するので政治には無関心にいられません。
少しでも政策や政治理念を理解して投票に臨みたい。
(そんなのがあるのかどうかは別として・・)
ところで日本の選挙と同じで今回のアルゼンチン大統領選挙前も与党(UxP)からは
ばらまき政策が多く行われました。
- 所得税制限優遇
- 一定以下の給与所得者への現金給付
- 法人税の期間的減税・優遇
税金関係って結構ややこしいですよね。
そこで気になったので少しアルゼンチンの税制について調べてみた。
アルゼンチンの税金は148 ~ 160種類
アルゼンチンの個人と法人が払わなくてはいけない各種税金・手数料・拠出金は
ざっとその数160程。(2023年時点)
もはや初代(赤・青・緑)のポケモンの種類くらいあります。
まさに税金地獄。
日本の消費税10% とか結構かわいく見える。
政策によって大きく変わるこの税制。還付等自分の生活に直結するものもあります。
知っておいて損はないです。
- 所得税
- 個人資産税
- 付加価値税
- 銀行口座への入出金にかかる税金
- 雇用契約に関連する社会保険料スト
- 外貨の購入時に課税されるPAÍS税(これは、Dolar Blueと同等)
- 富裕層への連帯貢献税
- 国税
- 州税
- 市町村税
- 不動産税
- ギャンブルや宝くじを行う人への税金
- 墓地使用料
- 自由業への税金
- 構造物への課税
- 支援やアンテナ支援
- 生産性再活性化のための社会基金などがある。
- 路上販売税
- 自治体施設の使用税
- 海岸や河川敷の使用税
- 都市部のキャピタルゲインへの課税
- 獣医の検査業務への課税
- タバコ税
- アルコール飲料税
- 自動車税
- 電子製品などの製品を購入する際に支払う内国税
- etc. etc. 税 税 税
キリがない。。。
特に日本人の旅行者やや現地で生活されている方に関わってくるのは
1: 所得税
3: 付加価値税
6: PAIS 税
あたりです。以下簡単に説明。
アルゼンチンの所得税制はMax 45%
アルゼンチンの給与にかかる所得税は 3~35%。
累進課税。ふむふむ。
日本の 5~45%に比べたらマシじゃないか。
社会保険料や税控除、家族形態(片親の場合)で控除額は変わるものの、
大体日本人が現地で働いている場合は 30-45%の最大分までアルゼンチン様に払っていることになります。
アルゼンチンのIVA (付加価値税)は21%
これは旅行者にとっては重要。
アルゼンチンにはIVA (付加価値税) = 日本の消費税に当たるがあります。
この税率なんと21%
かかります。。。。
レストランでもスーパーでも商品の購入代金に含まれており、
猫も杓子も21%を払わなくてはいけません。
でも、「旅行者」は*一定の条件を満たせばこの21%の還付を受けることができます。
方法は以下。
タックスフリーのロゴが表示されている店で買い物をすることが前提。
購入品の代金は”70USD以上”であることが条件。
還付方法については興味のある方は以下スペイン語ですがご参考までに。
でもなんだかめんどくさそう。。
って思いますよね。
70USD 以上の商品で、しかも Tax Refund が書いてある店だけで、
スタンプ推してもらって、しかも出国時に全部商品を見せる・・・
そんな方は、21%の税金で云々言っている前に、
そもそもアルゼンチンでお得に換金をする方法をお勧めします。
こちらの賢い換金方法を知っておくほうが、21%のこまごました税金を還付するよりも最も効果的。
というのも国外発行のクレジットカードを支払いする場合(VisaやMastercard)
は町で換金するようなブルーレートよりもレートが悪いから。
それよりも賢く換金して、現金でレストランなどで支払いするのが一番お得です。
日本人が知っておくべき”PAIS税”(Impuestos Pais)とは
最後の税金、 IMPUESTO PAIS (PAIS税) について。
これはアルゼンチン在住の日本人の方向けの話。
これは商品代金に対して
75%~100%かかる無茶苦茶な、アルゼンチンならではの税金です。
まずその税制の説明の前に、
アルゼンチンで行う支払いで
やってはいけない事が二つあります。
それは
です。
2つともアルゼンチンで発行のクレジット・デビットカード使うことには変わりませんが
前者は旅行先で、後者はアルゼンチンでネット決済をする場合。
このいずれもしてしまうと、
“PAIS”税というめちゃくちゃな「超付加価値税」を支払うことになるんです。
実際のGoogleへの支払いの例。
YouTube プレミアムのアルゼンチンペソ支払いは確かに安い。
— しずろく🇦🇷南米 (@Shizuroku1) June 1, 2023
◾️月額398ペソ(ブルーレートで月0.8 USD)
◾️でも、75%の海外税が諸々かかる。
→半端ない
結果、月支払い700ペソ。(ブルーレートで1.5 USD)
結論。インドと肩を並べる激安加減です。(日本の1/5以下の値段) pic.twitter.com/6LdCUyYHNN
その税額、なんと商品代金の75%です。上のツイート時(というかポスト時)
あくまでも2023年6月時点だったので今は約100%の税率まで上がっています。
全て、貨幣のデバリュエーションとブルーレートのせいです。
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めちゃ余談ですが、Xになったおかげで、いちいち「ポスト」っていうのだるっ。
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このめちゃくちゃ付加価値税は
Hotels.comやYoutubeへの支払い、
X のpremium 会員やAirBnB などすべてのアルゼンチン国外企業への支払いに課税されます。
** 補足:それでもNetflixとかYoutube Premiumのサブスク系はアルゼンチン料金は
世界1,2を争う基本価格の安さです。
アルゼンチン在住日本人は海外サービスへの決済は
国外発行のクレジットカードを使いましょう。
最後に
これだけあるアルゼンチンの様々な税制。
他にも Monotribuista (個人事業主)への税制や国立公園の入場税制などたくさん。
しかも混迷を極めるのが、この記事を書いている間にもこの税率が変わっていることです。
これは冗談だけど、コロコロ変わります。
今回の税金関係の記事は以下の現地記事を参考に書いています。
ちなみに今回10/22 選挙の” Voto Blanco” 白票は全体の 2ポイント程度でした。
「だれに投票しても変わらない」という諦め感がある一方で誰かを選ばなくてはいけないというアルゼンチン人の使命感も感じました、とさ。
白票がもっと多いと思った。。。