
最近SNSで「残業キャンセル界隈」という言葉を見かける。
【「残業キャンセル界隈」増加 実態】https://t.co/putzOV3Edj
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 8, 2025
残業キャンセル界隈が当たり前。
— 十筆斎 (@jissunboshi96) September 8, 2025
残業当然界隈が異常なんだよ。 pic.twitter.com/rQnT9iCPs3
要は「残業はしない。定時で帰るのが当たり前」って考え方。
ところでよく聞く「xx界隈」ってなんだよ。。
風呂キャンセル界隈とか、「界隈」ってそのカテゴリー周辺の人たちってことか?
日本帰ったら知らない言葉増えているの間違いない。
そんな残業キャンセル界隈。
見てみるとZ世代中心に「定時退社は当たり前でしょ!」みたいなコメントも多い。
今回は30代中年おっさんがあえてポジションを取って言いたい。


「残業キャンセル界隈」って何?


最近SNSで「残業キャンセル界隈」というワードを見かける。
自分の人生だから「定時退社は当たり前でしょ!」みたいなコメントも多い。
うん、正論。
きっちり定時までに仕事を終わらせて、残業をキャンセルして帰る。
これは誰も文句を言えないし、むしろ理想的な働き方。
でもこの残業キャンセル界隈で出ているのは
- 仕事残っているかは関係なし、定時だから帰る。
っていう考え。
めっちゃ気持ちわかるよ。新卒の時も俺もそうだった。
実際にあった話。


さて、いきなりだが、アルゼンチンは基本的に残業文化がない。
18時になったら「じゃあまた明日!」とオフィスが一気に静かになる。



金曜なんか15時くらいからもうみんなそわそわし始める。
ちなみに南米でも”Quiet Quitting”とかも流行っています。


みんな定時でピッタリ帰る理由。
それは家族との時間を大事にする価値観が根付いているから。複数世帯で生活している家族も少なくない。
加えて、皆「家族」 「仕事」以外のサードプレイスを多く持っている。
例えば地域の活動、スポーツチーム、副業、ボランティアとかサードプレイスを多く持ってる。そのあたりはこの記事で


でも、そんなアルゼンチン。「残業しなきゃいけない場面」は当然やってくる。
ある日、アルゼンチンのディーラーから営業チームの社員に帰宅間際夕方6時にWhatsAppの電話が入った。
「明日のイベントに間に合わない、なんとか今日中に完成車部品を手配してほしい」
本当は俺らじゃなくて、その地域の代理店が対応すればいい(B2B商売)。
でも最後結局ブランドイメージにも影響するし、何より電話越しでめっちゃ困っている。
いろいろ製品を探し回って他のディーラー、工場の在庫を確認しててすでに21時。
会社は当たり前だけど俺とその営業メンバーだけで外は真っ暗。
幸い、地方に在庫があることを確認。
速攻でハイヤーをを手配して製品を届け、顧客は大喜び。(ちなみにアルゼンチンは国土が日本の7倍もあり、地方のその代理店から店舗まで車で3時間。。)



とにかく一件落着。
イベント終了後その客の取引量は倍以上になった。
「残業=損」じゃなくて、じつは信頼を積み上げる投資でもあるんだよね。
仕事で大事なのは「残業」ではなくて、「目の前の人を今、幸せにできるかがカギと思う。
「働き方改革」って本当は何?


「残業キャンセル界隈」の議論を見ていると、どうも“働き方改革”が誤解されてる気がする。
働き方改革って「社員を甘やかして定時で帰らせる仕組み」じゃなくて
本質は:
- ムダなタスクや古いマニュアルをなくす
- ダラダラ12時間かかっていた仕事を8時間で終わらせる
- 介護や子育てで時間制約のある人でも活躍できる仕組みをつくる
- 従業員が健康に働き、結果的にサービスや品質も上がる
生産性上げて人生も仕事も充実させようぜっていう、 攻めの考え。
「毎日ノー残業でも会社が回る仕組みを作る」のが、経営層やマネージャーの本当の挑戦。
「なんのために働くのか?」って考える人はいったん稲盛さんの本を読むのがおすすめ。
結局ややこしいのは「責任キャンセル界隈」


当たり前の話だけど、「残業=悪」ではなく、残業の中身が大事ってこと。
- 顧客を助けるための残業 → 信頼と次のビジネスにつながる
- 同僚をカバーする残業 → チームの一体感と自分の評価につながる
- 副業で相手のために動いた時間 → 案件や依頼につながる
成長や信頼って、結局「与えた分だけ」あとから返ってくる。
それは残業だろうが、プライベートの時間だろうが関係ない。
だから一番厄介なのは残業自体のキャンセルじゃなくて、「責任キャンセル界隈」ってこと。
責任キャンセル界隈=テイカー思考は副業でも失敗する





テイカー気質だとしんどくなるよね。
もう一つ。
「残業キャンセル界隈」的な思考にどっぷり浸かると、副業や個人ビジネスでも失敗しやすい。
- 「自分の時間単価が〜」
- 「効率だけで最大化したい」
こういうコスパ的な発想ばかりだと、結局はテイカーになってしまうから気を付けたい。


周りにも、副業を始めたけど「自分のため」にしか動けず半年で辞めた人は多い。
逆に「誰かの役に立ちたい」と時間を差し出す人は、信頼も案件も自然と増えていく。
これは駐在員としての本業でも、副業でも同じ真理だと思う。