アルゼンチンで生活して3年。
幸いこれまで窃盗や詐欺など被害に遭うことなく、平穏に生活してきました。
ただ今回クレジットカードの不正利用(スキミング)被害に連続であいました。
しかも、2024年に入ってから3回も!
これまでは何も問題が無かったのに・・・
アルゼンチン人や身の回りの日本人の間でも最近
クレジットカードの不正利用やスキミング被害が増えている印象。。
今回、思いつく被害の理由と、効果のあった?対策方法を紹介します。
現地在住の方・旅行で来られる方に自分の経験が役立てば幸いです。。
2024年に入ってから3回不正利用に遭いました
全部異なるカードで。
クレジットカードは全てアルゼンチンで発行したカード。それぞれ状況を説明します。
周りの日本人の観光・仕事で来られている方も被害が増えている様子。
仕事用のクレジットカード
まずはビジネス用のクレジットカードの被害。
10月のある日。会社の経理から問い合わせが。
「しずろく、X月X日にMercado LibreとあとHBO Maxの支払いあるけど、まだ費用清算してないよ」
と言われ、なんも考えずに「オッケー今、費用清算するわ~」
と返事し、何の明細だったか思い出そうとしても。。
思い出せず。
いざBBVAのWEB明細書を確認すると
Mercado Libre 14,000ペソ(13ドル)と、HBO MAX 5.99USD の使用歴が。
全く覚えていない。
大手EコマースのMERCADO LIBRE。
会社で使用するものを買うこともあるけど、自分のアカウントで購入履歴みても合致するものないし、HBOとかエンタメサブスクを会社のカードで払ったか?と自分を疑うも、絶対ない。
これ、不正利用だわ。
すぐ銀行に連絡しました。
個人用&家族のクレジットカード
11月にも個人のクレジットカードでも身に覚えのない3つの請求が。
クレジットカードのWEBの利用明細を見てみたら
- DLO HELP MAX 4,827 PESO
- DLO HELP MAX 1,210 PESO
- Play station Networ 14.99 USD
全く身に覚えない。。
こちらも同様に速攻WEB でカード利用をブロックして銀行&クレジットカード会社の両方に連絡。
スペイン語では
“Fraude” (詐欺)
とか、
“Consumo desconocido” (身に覚えのない請求)
とかいえばオペレーターは「あーはいはい」といって扱ってくれます。
この手の手口はこういった少額でまず利用し、カード保有者が気づかなくなったときに多額の利用をするという手口。
(不正利用があった際、使用日から3か月程度であればカード会社の保証がされることがほとんど。それ以上時間が経つと利用者の責任となることが多い。。)
取った対応
自分の場合全てのケースでBBVA (Banco Frances)の VISA, Master cardの被害でした。が、日本発行のカードの被害も増えているようです。。
以下取った内容です。
会社・個人のクレジットカードの不正利用に気付く。
まずはカードの支払いを行っている銀行に連絡。
自分の場合BBVA(Banco Frances)に電話。
“Fraude” (詐欺)& “Consumo desconocido” (身に覚えのない請求)
身に覚えないから、カードの差し止めと返金してほしい旨。
一方で提携のクレジットカード会社にも連絡。
銀行だけでなく、VisaやMastercardのクレジット会社に連絡。
銀行・カード会社いずれも連絡を入れて不正利用を報告。
速攻でWEB上でカードの利用をブロック(BBVAの場合1クリックでできます)
そして今回の不正利用の明細がどれかを伝えます。(日付と金額)
(”この利用が本当に身に覚えがないか”、電話越しに申請をさせられます。-虚偽の報告だった場合法的措置云々。。
嘘なんてつくかよ、ふざけんなよ。とおもいながらも進める)
ここまでのフローが終わってから4週間後。
(その間以下
のような進捗連絡のメールが送られてくる。これは結構安心)そしてようやく、
BBVAから電話で
「ほんまや、これ不正利用やわ。あんたも大変やったな。返金したるわ」
という連絡が来る。
「カードどないする?新しいの欲しいんか?」
と聞かれるので
「あたりまえだろぉ!!これだけ被害にあっている。BBVAもあんたらも信用にかかわるからな!!」
と言い、2日で新しいクレジットカードが届く。
(オペレーターの人は本当は悪くないんだけど。ごめん)
日本でも今年に入ってからイオン銀行のフィッシング(偽サイト)など
特定の銀行やクレジットカード会社での被害も起きています。
考えられる理由
どこでカード情報が抜かれたのか。。。
変な買い物した覚えはないし・・で考えられる不正利用の原因。
でも下のいずれも憶測の域を出ません。。
海外旅行・出張時の買い物
この一年出張や旅行で仕事用・個人用のカードを海外で使いました。
コロンビア、ペルー、ボリビア、中国・・どこかで情報盗まれたのかな?
結構気を使っているつもりだけどもはやわからない。。
闇サイトでは個人のカード情報なんて簡単に手に入る時代。
フィッシング詐欺
銀行やカード会社を装ったメールが届くことはあるけど基本的にメールからは開くことはない。
でも「本当に怪しいメール絶対に一度も開いていない?」
ってこんな顔
で聞かれると自信なくなってくる。。
アルゼンチンの日常利用でのスキミング
基本的にクレジットカード利用は気を付けているけど、個人商店のPOSNETがスキミングだったら情報抜き取られている可能性あるよね。。
知り合いはMercado Pago (アルゼンチンのPaypayのようなアプリ)である地方で利用した1週間後に残高全てを抜き取られました。
この詐欺の手口は不明だけどどんどんやり方が巧妙化しています。
今のところ効果のある対策法
対策方法です。
何も新しくないけど、以下対策方法。
カードは決して店員に渡さない。
最近は対面でのタッチ決済も増えてきましたが、
「クレジットカードを店員に渡す」ことは厳禁です。
POSNETと言われるタッチ決済の場合は当然「自分でタッチ」です。
もしレストランのこんなシチュエーション
で店員がカードをレジに持っていってしまいから目を離しそうなことがあったらPOSNET (支払い機)をテーブルに持ってきて
と言いましょう。レストランの格に関わらず何もマナー違反などないです。
利用明細を逐一確認する。
利用明細を逐一確認。
病気も、カードの不正利用も解決への最短距離は「早期発見」です。
自分のカード利用履歴を逐一見直しましょう。
利用ごとにEmail やSNSで通知を送るサービスもカード会社ごとにあるのでオススメです。
結構有効?カード裏の”3桁CVV”を隠しちゃう
この3桁の番号あるじゃないですか。
これ、CVV2(Card Verification Value)っていいます。
カード表の16桁よりも”大事な”情報なんですよ。
仮にフィッシングとか、実店舗であなたの
- 16桁のカード番号
- 有効期限(MM/YY)
- 名前
- このCVV
この4つがばれたら簡単に不正利用されちゃいます。
でも、このCVVさえバレなければ、かなりの不正利用防げるんじゃないか?
ということで考えた。
物理的に隠そう。
そして
番号を隠したうえで「俺しかわからない方法でもう一回書いておこう」と考えた。(意味不明)
(3桁の番号を隠して自分もわからなくなったらあほな話なので)
そこで自分が取った方法です
マスキングテープでこの3桁を隠しました。
例えば
- CVVが”123”の場合、一二三と漢字で書いておく(日本人・中国人?以外わからない)
- CVVが”123”の場合、二三四と漢字で書いておく(”1″に加えて +1が正しい番号などと自分でルールを作っておく)
おわりに
日本でも海外でもクレジットカードの不正利用が増えています。
自分もまさかと思っていましたが、この数年は本当に身の回りでも被害が増えている印象です。
しかも厄介なのが 「2ドルのApple の利用」とか「Amazonの980円の購入」とかいかにも自分が使ったと錯覚するかのような小額から始まる点です。
クレジットカードの利用明細は確認しましょう!
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