しずろくどうも〜しずろくです。
驚きのニュースが飛び込んできました。
ユニクロ、アルゼンチンに上陸か。
UNIQLO DESEMBARCA EN ARGENTINA 🚨
— ELDUCK (@elduckpost) April 20, 2026
La marca de ropa japonesa 🇯🇵 Uniqlo llega a la Argentina y apuesta por un consumo aspiracional en el país. pic.twitter.com/fFzXBX7LO6
え…?ユニクロが…?
あのブエノスアイレスに…?



マジで言ってる…?
ほんとならめちゃくちゃ衝撃です。
ラジオ・ミトレ(Radio Mitre)や現地紙Clarín、Vía Paísなどアルゼンチンの複数メディアが4月半ば〜末にかけて報じ、SNSでも一気に話題沸騰中。
ガセネタかもな。でもこういう情報のリークが多いのも事実。
ほんまかいな・・
この記事は、この「ユニクロ、アルゼンチン進出ニュース」
本当に上陸するのか、上陸したら何が起きるのか全部書きます。
- ユニクロ・アルゼンチン上陸報道の中身
- 現地価格予想(ZARAやデカトロンの例から駐在員がリアルに予測)
- もし上陸したら「日本土産問題」が変わるよね
- ミレイ政権下の市場開放と、その持続可能性
まず前提:ユニクロって南米どこに進出してる?





結論、南米には1店舗もないです。
ユニクロ(ファーストリテイリング)は、2024年時点で世界26カ国・地域に2,400店舗以上展開。
でも、主戦場はこの4ブロック。
- アジア(中国・韓国・東南アジア・インド)
- 北米(米国・カナダ)
- 欧州(英国・仏・独・伊・スペイン等)
- オセアニア(オーストラリア)
抜けてるエリアが、中南米(ラテンアメリカ)とアフリカほぼ全域。
ブラジルもないんか。
メキシコ、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、ウルグアイ、パラグアイ…
中南米で1店舗もない。
なんか昔コロンビアにあった気がするけど気のせいかな



そう考えると、もし本当にアルゼンチン1号店だったら南米初進出。これはインパクトデカい。
そもそもブラジルやメキシコみたいな、もっと人口多くて消費力もある国をすっ飛ばしてアルゼンチン?って、普通に考えて不自然。
だから「ガセっぽいな」という目線も持っておいた方がいい。
報道の中身:Radio Mitreが流した「価格予想」がヤバい





ここから本題。現地メディアが何を報じたか、整理します。
各紙の報道を読み込むと、情報源は全部Radio Mitre(ラジオ・ミトレ)の観測記事。
それをClarín、Vía País、MDZ、La Nación系列のメディアがコタツ記事でリレーして、そんでもってTIKTOKとかSNSでバズってる。
報道のポイントはこの3つ。
- ユニクロは「LifeWearライン」でアルゼンチン上陸を検討中
- 価格は国際価格の2〜3倍想定
- ミレイ政権下の経済安定&輸入規制緩和が追い風
そしてバズった理由は、予想価格の具体例が出てたから。
| アイテム | 予想価格(ARS) | 円換算(1ARS≒0.1円) |
|---|---|---|
| ベーシックTシャツ | $15,000〜$40,000 | 約1,500〜4,000円 |
| プレミアム/リネンTシャツ | $40,000〜$70,000 | 約4,000〜7,000円 |
| AIRism / HEATTECH等 | $30,000〜$65,000 | 約3,000〜6,500円 |
| パーカー/フリース | $50,000〜$90,000 | 約5,000〜9,000円 |
| 軽量ジャケット | $80,000〜$150,000 | 約8,000〜15,000円 |



たっか!
ベーシックTシャツが4,000円…?
ウルトラライトダウンが15,000円…?
日本で買うとTシャツ1,500円、ウルトラライトダウン5,000円前後。
対して現地で買うと2〜3倍。
でも輸入構造上「まあそうなるよね」というのが正直な感想。
なぜ2〜3倍?アルゼンチンの「グローバルブランド高級化」現象





これ、現地に住んでないと分からない感覚なんですが。
アルゼンチンって、日本や他の先進国では「プチプラ」扱いのブランドが、現地だと「高級ブランド」になる現象があります。
事例①:ZARA、アルゼンチンでは上位ブランド


スペインのZARAといえば、日本でもヨーロッパでも「手頃なファストファッション」。
ところがブエノスアイレスのパタゴニアス/ガレリアス・パシフィコ等の百貨店で見ると、Tシャツ1枚が日本の倍くらいします。


現地のミドル層の感覚だと、「ZARA=ちょっと特別なときに買うブランド」。
なんなら記念日や誕生日のプレゼントにZARAの服、とかよくある。



日本だと「とりあえず今日なんか買う」くらいの位置づけなのに。
事例②:デカトロン(Decathlon)、ウルグアイよりも高い
フランスの格安スポーツ用品チェーン「デカトロン」。
2025年にブエノスアイレスに再上陸しましたが(過去撤退し、再挑戦)、隣国ウルグアイの同チェーンより値段が高いという謎現象が発生。
同じブランド、同じ商品。なのに国境を渡るだけで価格が上がる。
これがアルゼンチンマジック。
なぜこんなことが起きるのか?


理由はざっくりこの4つ。
① 輸入関税が高い(歴史的に保護主義)
② 国内物流コストが高い(広大すぎて)
③ 為替リスク上乗せ(ペソが毎週のように動く)
④ 競合が少ない市場での強気プライシング(輸入品=希少)
特に①の関税。
アルゼンチンは過去20年、輸入衣料に対して保護的な姿勢を取ってきました。
ミレイ政権で緩和方向に動いてるとはいえ、関税・税金の構造そのものはすぐには変わらない。


ユニクロが上陸しても、この「2〜3倍価格」は確実にそうなると断言します。
生産地の話:アジア産?それとも南米ローカル生産?



ここ、結構重要な論点。
そもそもユニクロの主要生産国は、中国・ベトナム・バングラデシュ・カンボジア・インドネシアあたり。
全部アジア。
もしアルゼンチンに上陸するなら、調達の選択肢は2つだよね。
選択肢①:アジアから輸入
一番シンプル。既存の生産ラインをそのまま使う。
でも、これやると輸送コストと関税が2〜3倍価格の原因になる。
カンボジアやベトナムから地球の裏側のアルゼンチンまで持ってくる…物理的に考えて超遠い。海上輸送で40〜50日かかるから、在庫リスクもデカい。
選択肢②:南米ローカル生産
このニュースが本当なら長期的にはこっちが正だと個人的には思う。
南米の衣料品生産国として有力なのはペルーとコロンビア。
特にペルーはピマコットン(高級綿)の産地で、日本でも「ペルー綿」ブランドで有名。
ペルー・コロンビアで生産 → アルゼンチンに持ち込めば、関税がメルコスールで優遇される可能性ある。
これでやっと「そこそこの価格」に落ち着く。
Northface とかパタゴニア、Nikeも南米で服作ってるよね。



個人的にはこの「ペルー生産のユニクロ」めっちゃ興味ある。品質よさげ。
現実的には、当面はアジア産輸入
ただ、ユニクロの海外進出の初期パターンを見ると、最初は必ず「既存アジア生産 → 輸入」で始めます。現地生産はブランドが定着してから。
つまり、上陸初期(2026〜2027年)は間違いなくアジア産輸入→高価格のパターン。ローカル生産があるとしても5年後くらいの話かなと。
アルゼンチン「日本土産問題」が変わる





これ、駐在員と日本からの出張者しか分からない小ネタ。
アルゼンチン駐在員の間には、昔から「日本土産は何を持って行けば喜ばれるか問題」があります。
お菓子?まぁ鉄板だよね。
文房具?確かに喜ばれるけど
家電?重い
で、駐在員界隈でもう長年ゴールド定番なのが、
ユニクロのヒートテックとウルトラライトダウン
これです。
- 軽い(スーツケースの隙間で運べる)
- かさばらない(特にダウンは圧縮できる)
- アルゼンチンにはない機能性(HEATTECH的な薄手ヒートテックは現地に無い)
- 日本で買えば安い(4,000円とか)
他に日本から持っていくと喜ばれるもの


アルゼンチンは首都ブエノスアイレスでも冬は0℃近くなるし、パタゴニアに行けば氷河もある。
でも現地の防寒着は分厚くてファッション性重視。
薄くて暖かくて機能的、というのは現地に無い概念。
だから、駐在員が日本一時帰国のたびに大量にユニクロ買って来て、現地の同僚・現地のお世話になってる人に配る。俺も何十枚配っただろ。。



ユニクロ大使w 広告料欲しいわ。
もしアルゼンチンにユニクロができると、
「日本から持ってきたよ」→「ふーん、ここにもあるじゃん」
お土産としての価値がゼロになる。
でも逆に、現地の友人にサイズを聞いて日本から安いのを持ってきてあげるという「価格差プレゼント」は残りそう。
現地で買うと15,000円のウルトラライトダウンを、日本で5,000円で買って持っていってあげる、みたいな。



これはこれでアリ。むしろ現地のブランド価値が上がってから日本で買ってあげる方が喜ばれる説。
嬉しい誤算:日本ブランドの南米進出は単純に誇らしい





感情論、入れさせてください。
アルゼンチン駐在やってた身として、日本ブランドが南米に進出するのは素直に嬉しい。
むしろ撤退の話の方が多いからね。
過去の柳生さんのコメント見てると、「アフリカをはじめとする新興国攻略がカギ」って言ってるからあながち中南米進出も遠くはなさそう。。


南米の街を歩いてると、日本車(トヨタ・ホンダ・日産)は普通に走ってるし、パナソニックやソニーの家電も一応ある。
でも「日本発のB2Cブランドで、現地に根付いてるもの」ってほぼ無い。
日本企業からアルゼンチン出向したい!という人へおすすめ企業22社


無印良品もまだだし、ニトリもまだだし、ダイソーもまだ。
一方、韓国はサムスン・LG・現代が完全にローカル化してる。
ここにユニクロが来てくれるなら、日本ブランドの南米進出の突破口になる可能性がある。



ブエノスアイレスの街角で「UNIQLO」って看板見たら、
絶対泣くと思う。
展開方法の予想:JVか、直接か、フランチャイズか



アルゼンチンへ進出方法。
もしユニクロがアルゼンチンに上陸するなら、展開方法は主に3パターンあるよね。
| 方式 | ユニクロの コントロール | 初期投資 | 立ち上げスピード |
|---|---|---|---|
| ①直接出資(100%子会社) | ◎ | 重い | 遅い |
| ②現地企業とJV | △ | 中 | 普通 |
| ③マスターフランチャイズ | ✕ | 軽い | 速い |
ユニクロの過去パターンを見ると、
- 欧米:基本直接(NY・LA・ロンドン・パリ)
- 中国・韓国:直接
- 新興国・不確実な市場:JVor フランチャイズ(インドネシア・フィリピン等)
アルゼンチンのように規制が変動しやすく、為替リスクが高い国は、最初は間違いなく②JV or ③フランチャイズで様子見する形になるはず。(多分)
もし直接進出パターンを取るなら、駐在希望出したいレベル。



ファーストリテイリングさん、日本とアルゼンチン両方わかる人材ここにいますよ…(アピール)
ミレイ政権の追い風、でも「続くか問題」





ここがアルゼンチン特有の、重い話。
現地報道が口を揃えて指摘してるのが、ミレイ政権下の経済安定と輸入規制緩和が、国際ブランド進出ラッシュの引き金になってるということ。(ユニクロ以外にもH&Mとか)
実際、2024〜2025年にかけてアルゼンチンでは:
- 輸入ライセンス制度(SIRA)撤廃 → 輸入手続きが簡素化
- 為替市場の部分的統合(複数為替レートからの脱却)
- インフレ率が年間200%超→50%台に低下
- デカトロン上陸、GAP再進出、Zaraの店舗拡大、ユニクロ検討←New!
みたいにめちゃくちゃ風向きは変わりました。
ここ20年で一番「国際ブランドが来やすい環境」になってるのは確か。
でも、ここがアルゼンチン


アルゼンチンは政権が変わると、ゲームのルールがひっくり返る国。
これ、歴史的に何度も起きてる。
- 2001年デフォルト → 外資撤退ラッシュ
- 2011年〜キルチネル政権 → 輸入制限・資本規制
- 2015年マクリ政権 → 市場開放
- 2019年フェルナンデス政権 → また規制強化
- 2023年ミレイ政権 → 市場開放Part2(今ここ)
8年周期で市場開放と閉鎖を繰り返してる。
これが現地で商売していると本当にキツい。
2011年にGAPが大々的に撤退したっけ。
2010年代後半にも多くのグローバルブランドが店舗閉鎖…という過去があります。
ミレイ政権は2027年末まで。
だから次の大統領選で左派政権に戻れば、ユニクロがせっかく出店しても撤退せざるを得ないという展開もあり得る。



これがアルゼンチン進出の難しさ。
長期投資しにくい国なんですよね。
ファーストリテイリングは過去にロシアから撤退した経験もある会社。
ファストリも絶対カントリーリスクには敏感なはずで、だからこそ慎重なJVで様子見するパターンが濃厚だと予想。
結論:このニュース、どこまで信じていいのか?



最後に、冷静なツッコミを入れさせてください。
ここまで上陸前提で色々書いてきましたが、このニュース、現時点では公式発表がゼロです。
・ファーストリテイリング公式:何も発表なし
・ユニクロLatAm法人:存在しない
・情報源:Radio Mitreの観測記事のみ
・SNS:ブラジル人インフルエンサーのポストも多数、だが公式確認なし
つまり、完全にガセの可能性もある。
アルゼンチンは噂先行型のメディア文化があって、「某関係者によれば〜」という情報が一気にバズって、数週間後に「あの話は立ち消え」みたいなパターン、よくあります。
個人的な予想としては:
- 進出検討は 50%くらい確度で本当(市場調査くらいはしてそう)
- 2026年中の上陸はほぼ無い(早くても2027年以降)
- 本気で来るならメキシコ・ブラジル経由が自然な順番
かなぁって思っています。
てかブラジルすっ飛ばしていきなりアルゼンチン、は普通ないです。両
国の人口と経済規模の差を考えると、順序逆。



というわけで、話半分で聞いておくのが正解。
まとめ:ユニクロ・アルゼンチン上陸、本当なら歴史的
- ユニクロは現在南米未進出。アルゼンチン1号店なら南米デビュー
- 価格は日本の2〜3倍が予想。ZARAやデカトロンの前例通り
- 生産は当面アジア産輸入、長期的にペルー・コロンビアなど南米ローカル生産の可能性
- 駐在員の「日本土産ユニクロ問題」が変わる
- ミレイ政権下の市場開放が追い風、ただし政権交代リスクあり
- 現時点では公式発表ゼロ。ガセの可能性も半分ある
来てくれたら嬉しい、けど本気にするのはまだ早い。
本当に上陸するなら、ファーストリにとってもユニクロにとっても南米進出の歴史的一歩。
アルゼンチンという最も難しい市場から入るのは、ブランドストーリー的には最高に面白い。
個人的には、いつかブエノスアイレスのユニクロで買い物する日を楽しみにしてます。
現地の同僚たちに「これが俺の国のブランドだぞ」って説明する日を想像すると、ちょっとワクワクする。



続報があったらまた書きます!
他にもアルゼンチン関連の記事書いてます。












