【2023最新】徹底物価比較 アルゼンチン vs 日本

2022年の8月ごろこんな記事を書きました。

しかし、物価情報の
アップデートが必要ということで今回の記事です。

というのも、アルゼンチンはこれまで幾度と書かせていただいたように、

年率約100% のインフレ下にあります。

• 昨年100ペソだったビールが今年は200ペソ。
• 昨年150,000ペソだった家賃が今年は300,000ペソ。

このアルゼンチンのインフレ率は日本やアメリカの年率5%前後のインフレとは
比べ物にならない世界でも稀有なレベルです。。

参照：Which Countries Have the Highest Inflation?

なので、半年前に書いた記事内の商品価格が
今では1.5 ~2倍になってしまい、
もはや何の役にも立たなくなってしまいました 。

ということで

アルゼンチン vs 日本物価比較
2023年版です。

今後は昨年にも増して
旅行、留学、ビジネスで
アルゼンチンを訪れる人も多いと思うので、少しでもお役に立てれば。

コロナも早く収まってほしいですね。

ちなみに、前書いた記事見直したけど、
本当に見にくい・・・
(アイキャッチ画像色が非常に気持ち悪い・・笑)
この半年で少しはライティング上達したことを願います。。

アルゼンチンでの外貨の換金で絶対に損をしたくない！
という方はこちらの記事もご覧ください。

物価比較の前提

比較はブルーレート(Dólar Blue)計算。

まず初めに、アルゼンチンでは、
価格比較の前に「前提条件」の確認が必要。

なぜなら、公式レートと非公式レート
2つの為替レートが存在するからです。
(本当は他にもいくつもレートがありますがここでは割愛)

今回の価格表すべての価格は
日本円 vs アルゼンチンペソ
（Blue rate換算)です。

為替は 1円= 0.36アルゼンチンペソ
で計算しています。( 1ARS =2.7円)
(23/1/17時点、 １USD=130円、 1USD=360ARSで計算)

Blue Rate とは何？という方は
こちらの記事をご覧ください。

このアルゼンチンのブルーレート、
公式レートとは違います。

簡潔に説明するとこんな感じ。

歴史的な失策、経済危機、対外債務により
アルゼンチンの国債および通貨は世界からの信用がありません。
公式の為替レート（USD)ではなく、
市井では非公式のUSD レート(Blue rate)が使われています。

大体 Blue ドル換算のアルゼンチンのペソは 公式USD/ARSの 2倍。
わかりにくい方は過去記事ご覧ください。

アルゼンチンに来るならUSD(アメリカドル)を持ってくるべし。

アルゼンチンへ一時的に来る方
(ドルなり円の外貨を持っている人)は
日用品の価格理解は、このブルードル(非公式レート)換算で大丈夫です。

これは留学でも、出張でも、
企業からの出向でもそうです。

というのも、JPY =>USD=> ARSに現金で交換することが
できる外国人はアルゼンチンで生きていくのに最もコスパが良いからです。

なのでこの記事では「Blue rate 換算」で記載しています。

もし公式レートを使っての物価を知りたい場合、
アルゼンチンのいずれも表記も「2倍」にしてもらえればわかりやすいです。
(日常感覚から外れますが）

例)後述するホテルの値段比較では

Blue rate換算ではアルゼンチン
= 約8,440円

としていますが、

公式 rate換算ではアルゼンチン
= 約16,680円

ですのでご注意を。

また、記事内の食料や日用品の価格の前提は　

一般スーパーでの値段比較です。今回は、

■日本の場合は西友のネットスーパー
■アルゼンチンの場合は大手スーパーのCoto

から価格参考にしています。
それぞれの調査時の価格を掲載しています。(責任は負いません）

スーパーに無いものは、 TOYOTAのHPや、大手通販のMercado Libre 等と参考にしました。

それではさっそく。

住宅(家賃)

海外に住むとなると日本よりも安全な地域を選んだり。

今回は一旦、2パターン（アクセス最高&郊外)で比べています。

掲載している費用に敷金・礼金・共益費は含んでいません。

参考：アルゼンチンの場合、物件によりますが マンションの場合
20,000~40,000ペソ(7,500円~15,000円)が相場。

ワンルーム(大都市-ショッピングモール徒歩2分)

あくまでも一例。
ブエノスアイレス市内で、
プール・ジム・警備付、家族住まいであれば大体25万円~ になります。

ワンルーム(大都市駅チカ。繁華街まではバスで15分)

ブエノスアイレスは地震もなく、
物件選びに築年数は関係ありません。

上の例は日本円で70,000円弱ですが、
さらに郊外であれば150㎡で5万円(130,000ARS)
程の物件もあります。　

ホテル

ホテル一泊(シティ・ビジネスユース)

ホテル一泊(高級ホテル)

外食

スタバのカフェラテ

グランデサイズの比較。

ビッグマック

単品の値段。

街の食堂

これも対の比較が難しいので、
「大衆食堂」比較。

基準は
「食べ盛りの30代が仕事の合間を縫ってサクッと食べれて安いごはん」

これは結果クオリティと値段的には
日本最強と思う。

だって俺、口が日本人だから。

いい感じのレストラン

これも「いい感じ」の定義難しいけど、
「カップルでおしゃれして行くデート飯にいいレストラン」の比較です。

日本もそうですが、
ブエノスアイレスも探せば
一人30,000円以上のレストランもいくらでもあります。

それでも、10,000ペソ/一人で十分おいしい料理あります。
ワインも超お手頃。

日本食/ 寿司

別に高級じゃなくていいんです。

でもサーモンだけ！みたいななんちゃって寿司ではない、オーセンティック寿司がいいんです。

価格比較に載せるべきではなかったです。

日本のほうが安いのは当たり前です。

本当にごめんなさい。

私が美登里寿司行きたいだけです。

食料品

水(ペットボトル一本)

水。アルゼンチンのほうが安い。

AGUA CON GAS (炭酸水)も同じくらい。

ワイン　（750ml)

ワインは正しい価格比較できないですよね。グレードもあるので。

ここでは勝手に
「俺が飲んでおいしいENTRY 価格ワイン」を勝手に比較します。
(日本の〇ルパカワインとか、紙パックワインは論外ということで）

ワイン大国アルゼンチン。

高級ワイン含めて感覚では
5分の1くらいの値段でおいしいワインが飲める。
ROUTINI より安くてもおいしいワイン多し。

.1000ペソ(300円)でも普通にクオリティ高いDaily ワイン多々あります。

日本でも、別に国産ワインじゃなくても輸入でおいしいのいっぱいあります。
でも失敗しないのはやっぱり4,000円くらいのワインからと思う。

牛肉

同じ部位で。クオリティ、
価格いずれもアルゼンチンに軍配。

鶏肉

皮なし胸肉の比較。
特に胸肉を選んだ理由はありません。

牛乳(1リットル)

ちなみにこのアルゼンチンの牛乳
SERENISIMAは脂肪分
0% , 1% , 2 % , 3%
があるけど間違いなく3%を選びます。
高脂肪万歳。

卵 (1ダース)

日本って卵値段上がったよね。

ビール

ビールは大衆ビールとプレミアムビール2種類分けています。

まずは大衆ビール。
軽い！DRY! みたいな感じのビール。

上のQUILMES は
2022年 W杯仕様の期間限定缶。大会が始まる前から売られています。
決勝時刻のキックオフ時刻のデザインをモチーフに作ったイカシテル缶です。

直接は言及していませんが、 マラドーナとメッシが時を超えて一つになるというイメージが描かれています。

QUILMESのいかした缶通りのアルゼンチン優勝。
まだスーパーでも売ってます。日本へのお土産に喜ばれること請け合い。

次にプレミアムビール。
プレミアム = 完全個人的主観。 (プレモルとかではなく)

定義：私が「うまい！」と思えるスーパーで売っているIPAの比較。

TEMPLE は
「会社員が2022年にアルゼンチンで買ってよかったものBEST10」
にも書きましたがQOLを上げるビールです。

インドの青鬼、大好き。

公共交通機関

バス

地下鉄や電車も記載していないですが、
日本と比べると公共交通機関は劇的にアルゼンチン安いです。
それでも、インフレ理由で値上げは止まりません。

タクシー

タクシーは初乗り + 10km 走った場合の料金比較。

アルゼンチンは 22時 ~6時には深夜料金が　+20% 加算されます。
完全に余談ですが、
大阪の5,000以上分は半額、ていう仕組みを見た時に度肝を抜きました。

その他商品・サービス

YOUTUBE プレミアム

日本では月1,180円かかる
Youtube Premium。
アルゼンチンPeso 払いでは全く値段が違います。(日本円で144円)。

確かアルゼンチンの安さは世界で１番か2番だったはず。(他はインドとか)

私はアルゼンチンの銀行口座でこっちで契約しています。

ちなみに・・
日本のコンテンツもNordVPNを
経由すれば問題なく見れるので
PESO払い+VPNのコンボは最強。

海外へ出かける機会が多い方
国や時間を問わず安全にインターネットを利用したい方はVPN必須。

動画のオフライン・バックグラウンド再生・広告なし。これはもう戻れません。

IPHONE 14 (Pro)

前回の記事にも書きましたが、Iphoneはじめ、
アルゼンチン国内で生産していないスマホ・パソコン は非常に高いです。

今回は Iphone 14 の
Pro, 256 GB , Apple care 無し、新品での比較。

自動車の価格 – TOYOTA COROLLA

自動車はインフレで価格が高騰している最たる製品でもあります。
これは換物需要のため。

アルゼンチン紙幣を持っておくと極端に言えばそれはいずれ紙切れになるので
ゴールド・外貨に人々は交換するわけです。車も代表的です。

今回はアルゼンチンで人気が出ている カローラクロスでの比較。

ガソリン車では日本では
BASEモデルから X->G->S-> Z と価格上がります。
今回はそのうちの2nd グレードの”G”とアルゼンチンのXLI での比較。

リッター数とかモデル表記とか違うけど、Entry クラスの比較ということで。

まとめ

今回の記事では
「アルゼンチン」物価安いじゃん！
と思うと思います。

でもこれは注釈付き。

確かに日本円をドルに換金し、
そのドルをブルーレートでPeso に換金すればこの価格です。

USD への自由な換金が認められていないアルゼンチン国民にとっては、
価格はすべて今回の記事表記の2倍になります。

(今日時点の為替で1USD =182 ARS,
一方でブルーレートは 1USD=360 ARS)

アルゼンチンのインフレーション・デバリュエーションは止まる気配が無いです。

その時は今回の完全コピペで対象製品同じで
値段だけ入れ替えます。

日本も値上げが続いています。
インフレは必要悪としても、給与も爆上げしてほしいですよね。

以上!　この記事が誰かのお役に立てればうれしいです！