ここブエノスアイレスももうすっかり冬模様。
突然ですが、『環境が全て』と感じる最近。
性格の決定、思考形成、給与、スキルアップ、
ほぼ『環境』で決まる。
「全て」というのは大げさとしても
「環境が9割」くらい。
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自己啓発みたいになりました。
たしかに環境で全部決まるのは大げさかもしれない。
実際元も子もないけど成長の要因は人それぞれです。
遺伝・努力・才能。とか。
でも、三十数年間短い間生きてきて、
また、最近子供も育てて思うのはやっぱり『環境』がほぼ人の人生の芯を決める、と感じる。
この前、高校の同級生とオンライン飲みしていた時にハッとしたことがあったので書き残す。
結局「環境がすべて」 。
高校の同級生とのオンライン飲み。
高校の同級生とオンライン飲みしました。
「お前見た目全然変わらんやん!」という楽しいひと時。
世界のどの国でもいつでも繋がれる。
テクノロジー感謝。
彼は高校時代のサッカー部のチームメイト。
当時俺らが通っていたのは、千葉のいたって普通の公立学校。
サッカー部は県でBest 16入れれば御の字というくらいの普通で、
進学先も日東駒専がいれば、早慶も少しいるくらい。普通の学校。
そんな高校のサッカー部で出会った 「I」君。
当時は彼は部活も頑張りながらも、結構やんちゃしていた。
(言っても高校生のやんちゃなんてたかが知れているが)
たまに地元で警察にお世話になるくらいの。
一方俺は、
いたって普通。
勉強もそこそこ頑張って、
部活もそこそこ頑張って、
恋愛もそこそこ普通にしていた。
I君とは 同じ部活には所属していたが、当時はあんまり交わることが無かった。
そんな日々から約15年経ち、ある日LINEで、
しずろく今アルゼンチンいるんだって!?
オンライン飲みしよう!
との連絡が。是非やろうということで開催。
話を聞いてみると
彼は高校卒業してすぐ美容師に。
しばらく地元の有名美容室(とはいっても千葉の) で数年勤務。
のちにロサンゼルスの美容室(日本人オーナー、日本人向けの商売) で
求人を募集していることを知り一念発起。
単身アメリカへわたり、仕事をひたすら頑張っている。
アメリカで働いて10年以上になる。
見た目は変わらずとも、すっかり好青年。
美容師っていうかバリバリの営業マンみたいになってた。笑
ネットで検索してみると出てくるかなり有名な美容師になっていました。
英語もすっかり身に着けた様子。
また現地で知り合う様々な職種の人と知り合い、商売も順調そう。
これからラスベガスで自分の店舗を持つとのこと。
現地は日本人も多いし、客単価も高い。
しかも日本の美容師の技術は世界でもハイレベルとのことで、アメリカ人向けにも勝機がありそう。
俺もまったく別のルートだけど海外で働いている。
当時のサッカー部の同級生の中でも海外で働いているのは多分、彼と俺と2人くらい。
互いに世界で試行錯誤しながら異文化でなんとかやっている(笑) ということを話し、
アメリカ遊びにいくわ!(けっこうガチめ)
アルゼンチン遊びに行くわ!(社交辞令)
と互いにこれからも他分野で切磋琢磨することを誓い、オンライン飲みは終わったのであった。
印象に残っているのは
「15年前の俺は今の姿全然想像できなかったわ。
でもとりあえず異世界に飛び込んで正解だった。」
というセリフ。
別に海外で働くことがかっこいいわけではない。
給与を稼ぐことがいいわけでもない。
それでも、高校当時は勉強も全くしていなかった彼が卒業後「異文化」に飛び込み、今充実した人生を送れているのがなんだかうれしかった。
別に才能、努力、とかあんまり関係ないのかも。
海外に飛び出すという「決断」をして、
嫌でも世界の人と関わる「環境」を作り出しただけで、
今の彼があるんだなとZoomの退出ボタンを押した。
自分の場合
一方、自分自身の経験。
子供ができる前から、なんとなく「子供は海外で育てたいな」と思っていた。
理由はバイリンガルに育ってほしいというよりも、
「1億」の世界ではなく、「80億」の世界で将来生きざるを得ない子供は
世界のいろんな価値観を知っておくに越したことはないという理由。
たまたま、出向を命じられ、このアルゼンチンの地で生活が始まった。
子供をブエノスアイレスの現地校(インター)へ放り込み、最初は苦労したが、それでも今はたくましく成長してくれている。
日本の幼稚園とはまた全く違う環境。
同じクラスでできた親友、パパ・ママたちとの関係は宝物。
スペイン語・英語・コミュ力とかは後からついた副産物。
それよりもいろんな文化の・いろんな国の友達とひび喧嘩して・勉強して・仲良くしているのが一番良かったと思っている。
子供のやる気とか、才能は関係なし。
環境で決まる。
才能は関係ない(ほぼ)
やっぱり振り返ってみて、
自分のわずかな人生の中では「天才」に会ったことが無い。
千葉県の、そこそこ普通の進学校で、
そこそこ強いけど、そこまで最強ではないサッカー部を持つ学校で育って
大谷翔平もイチローも藤井聡太も近くにはいなかった
それでもビジネスで成功したり、アカデミックな分野で活躍している同級生を見ていると
- 自ら「その分野で成長できる」環境に飛び込んでいる
- 偶然「その分野で成長できる」環境に飛び込んでいる
- 自ら「その分野で成長できる」環境を作っている
こんな共通点があると思う。
「まずとりあえずやってみる」というのが大事だな。
30代。家族もいるとそれなりにフットワークが重くなってくる自分。
I君とのオンライン飲みはそんなことをハッとさせてくれる日だった。
「考え方が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人生が変わる・・」
みたいなことよく言われます。
それは本当と思う。
でもこの日本の真裏で働いて、子育てしてて思うのは、
その前に行き詰まったりしたときに手っ取り早いのは
「環境」を変えること。そしたら自動的に習慣も変えざるを得ません。
意思で変えるんじゃなくて、仕組みで無理やり変わってしまおうということ。
環境を変えて習慣を身に付ければ人生前に進む。
思い出したノミの実験。
高さ20センチほどの瓶にノミを大量に入れると、
ノミたちは当然のように、その瓶からはみ出すジャンプを繰り返す。
しかし、瓶にフタをしてしばらく置いておく。
フタの存在があることにより、ノミたちは次第にフタのところまでしかジャンプをしなくなる。
そしてその後はフタを外してみても、どのノミもフタの高さまでしかジャンプをしなくなり、
瓶をはみ出してジャンプするノミはいなくなってしまうそうだ。
「日本の組織と働く人たちのような、跳べなくなるノミの実験」
引用元:https://diamond.jp/articles/-/99775
組織でもよく見る光景。
しかし、この実験には続きがある。
さっきの「皆が高く飛べなくなったビン」に、
普通に飛べるノミを1匹入れ、そのノミが1回ピョンとジャンプをする。
するとほかのノミたちも、「ああ、自分はそういえば跳べるんだ」とまた、元の高さまでジャンプできるようになる。
「環境」というのは「場所」という他に、「関わる人」ということが大事なのは人間の世界も同じ。
関わる人は意図して自分で変えられます。
努力・才能? いや、「環境」「継続」。
高校生の頃は「海外で働きたい」とは漠然に考えていた。
でも大学の時に海外2年間放浪して、それが希望ではなく、
なんとなく、なんだかやれる「確信」に変わっていた。
あんまり努力をしてきたとも思わないけど、
とりあえず成長できそうな「環境」に身を置いて
日々必死にやってきたのは自分で本の少しほめたいと思う(自画自賛)
でもこの環境も数年で自分で壊して、
また全然関係ない世界に飛び込まなくちゃな、
と思うブエノスアイレスの一日。
英語身に着けたいなら、とりあえず日本を1年飛び出してみよう。
ダイエットしたいなら、とりあえずジム契約して週3でジムに行ってみよう。
■妻子と駐在中のJTCリーマン。
■発信:現地生活・ビジネス・雑記
■本業:メーカー企画職
■勉強中:ブログ・SEO・Webマーケ
ゆる~くブログ続けてます。