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今年の1月。こんな記事が世界と日本をざわつかせました。
![](https://ichef.bbci.co.uk/news/1024/branded_news/A189/production/_128235314_gettyimages-1246104180.jpg)
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題して、”Japan was the future but it’s stuck in the past”
「日本は未来の国だった、そしてまだ過去に固執している」
一言で言うと「日本オワコン」論。
私の「今週のアルゼンチン」2月記事でも取り上げました。
内容結構面白い。「アンチ日本記者」ではなく
「実際に10年日本で生活している日本LOVEイギリス人記者」がクリティカルに日本を書いています。
的を得ている部分。ちょっと違うでしょ!という部分あるけど、本質はかなりあっていると感じた。
今回はそこで、
- 記事の要約
- 自分はどう思うか
- 自分がすべきこと
を備忘録的にまとめます。
本質というのは周りから見て初めて分かることもあります。
日本の真裏アルゼンチンに住んでいる
いち30代サラリーマンのボヤキとしてざっと読んでいたただければ幸いです。
記事の要約-日本はオワコンかつ最高!
BBCの記事のタイトルは
“Japan was the future but it’s stuck in the past”
日本は未来の国だった、そしてまだ過去に固執している。
筆者はBBCの東京特派員。日本在住10年のRupert Wingfield-Hayes。
この筆者が日本に抱く、主張・気づき・最高な点・終わっている点は以下。
日本という国は最高に素晴らしい
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簡単に内容の意訳。
「日本は紛れもない世界第3位の経済大国である。
世界一長い平均寿命、世界一低い殺人率、政治的対立の少なさ、強力なパスポート、そして世界一の高速鉄道網である新幹線など、平和で豊かな国である。」
ふむふむ。
そして最高に終わっている
「そして、先進国で唯一40年給与が上がらず、止まらない少子高齢。
変化を恐れて変わらない唯一の国でもある。そしてバブルではじけた不動産価格と平均株価は
いまだに戻っていない。」
確かに事実。(変化を恐れて変わらないという点も、まぁ見方によるが、良しとしよう)
具体的なRupertの日本での体験
![つながり](https://shizuroku-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/4-1-1024x538.jpg)
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それは、日本の免許更新に行ったときの事。
違反も何もしていないのに、更新の手続きの際に謎のおじさんのありがたそうな話を1時間も聞く。
職場に帰り同僚に「あの謎のおじさんの講習は何?出席者誰も聞いていないし、あの講習内容、人生で一番無駄な時間だったんやけど」というと、同僚が
「あれはね。退役警察官のためのポストなの。」面白いでしょ。と説明され驚愕。
めちゃ笑った。
ちなみにこのBBC記者は日本語ペラペラ。
別に講習内容がわからなかったのではなく、その意義がわからないのだ。
コロナ下においては、日本に10年住んでいようが「外国人(非国籍保持者)」というだけで、家族を呼ぶことができず、きわめて鎖国的な国。
確かに。
開国から150年たっても
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それでもこの日本記者は極めて日本に好意的で、同時に「不思議な感情」を抱いている。
それは1993年に初めて日本に来た時から「日本が変わっていないということ」である。
ガソリンスタンドで給油するときには4人がかりで窓を拭き、
パウダースノーがあり(世界有数)
ジブリは芸術で
最高の食事と
最高のオタク文化
これらはいずれも30年前から変わっていないのである。
確かにオタクは知らんけど。独特の日本文化ってあるよね。
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自分も日本国外に人生のうち5年くらい住んでいるけど、帰るたびにいい意味で「変わらないなぁ」って感じる。
同時に、開国から150年たっても外国人を受け入れない稀有な国である。
そして同時に外国に恐怖を抱いている。
例:総人口に対する外国生まれの人口比率は イギリスの15%に対し、日本は3%。
ここでは、イギリスも移民に排除的なことも説明しながら、日本の極めて低い比率を指摘。
そしてこの国ではそういう人は「ハーフ」という蔑称で呼ばれる。
確かに、日本以外で「ハーフ」なんて使う国ないよね。
なんのハーフ?みたいな。笑
日本は「日本とそれ以外」という区別がきつい。
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ちなみにアルゼンチンも絶対「ハーフ」なんて意味合いのスペイン語使いません(移民でできた国だし)
まだまだ続きます。
所得は韓国・台湾に追い付かれ。追い越された。
これは今後もひっくり返らない。
なぜなら硬直した「ヒエラルキー」に国が満ちているからである。
1868年に刀を捨ててマゲを切った。しかしそれはあくまでも「エリートの革命」であった。
1945年の終戦後も、政治の主導者は同じ。(安倍晋三は岸信介の孫)
女性の管理職比率は驚愕の13%。
国会議員の比率では 10人に一人以下。
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世界ではアファーマティブアクションまで
起こしてるもんね。
主張:日本は変わらなければいけないが、変わらないと思う。
そんな筆者。最初は日本に
戸惑い・疑念を感じ・好き・嫌いと思いながら次第に「受け入れる」ようになっていったとのこと。
これには10年かかった。受け入れると同時に心配もしている。
一方では産業の自動化が進み
一方では田舎の多くは野原に戻る。
衰退するかは日本が「変化を受け入れるか」かかっている
と淡々と論じています。最後にこの記者は
そしてこの日本に「変化」が起きてほしいと思う反面、
今の「最高で・最悪で・大好きな日本」が変わっていくのも心苦しい気持ちがある
と締めています。
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随所に「あるある」がちりばめられており面白い。
外と中の視点を持っているからこそ比喩が良かった。
この記事の内容はここまで。
この論考は世界でも「そうだ!」とか「日本の事を全く分かっていない!」等
議論を巻き起こしています。
みんな日本大好き。笑
![](https://agora-web.jp/cms/wp-content/uploads/2023/03/2023-03-iStock-169937251_020024.jpg)
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バカげた「日本スゴい」にかまけてた間に、日本は衰退途上国(衰退先進国?)のサンプルとして、面白がられるようになってしまった。現実を直視できない国粋主義が跋扈してしまったばかりに。 / Japan was the future but it’s stuck in the past (BBC News) #NewsPicks https://t.co/xiGzhLx0BX
— 平野啓一郎 (@hiranok) January 21, 2023
自分が思うこと。日本はオワコンか。
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BBCの記事の内容はここまで。
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この記事について自分が思うこと。
30代会社員。家族持ち。アルゼンチン出向中。
日本から離れている期間は短い人生の中で5年ほど。
そんなパンピーの意見。
日本は最高。でも「変化」がやってくるのを待つ
食事・治安・インフラ。
こんな良い国 本当にありません。
過去アメリカ・ブラジル・アルゼンチンで長期生活したけど、
この3点で日本みたいな国はありません。
でもBBC記者の「変化を恐れる国」というのは同意。
もともと日本人は「外圧」として変化が起きてきた。
これはペリー来航であり、世界大戦であり、GHQであり、義務教育。
革命と言っても世界史に残る市民革命はないし、
謎の「上下関係」は部活にも学校教育にも骨の髄までしみています。
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前ならえとか、教師の一方通行の授業、「先輩」「後輩」とか、「入社年次」とか。
いい悪いじゃなく。そういう面はあるということ。
アルゼンチン人と結婚すると言えば、おじいちゃんはたじろぐそんな国。
日本は「失敗の本質」が書かれてから、変わっていないのかもしれない。
言われたことをやるのは大得意。
学校・国から私事れていることに慣れているから、「指示通り」にやるのは大得意。
緻密で
丁寧で
改善も上手
サービス満点
これらは日本国外の国と比較して初めて見えてくること。
日本の戦後の発展はこの緻密・改善で出来上がった。(ちょっと言いすぎを自覚してます)
だから「自分で何とかする」「切り開く」みたいなのが苦手な場合もある。
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じゃあ「自由研究で!」と言われるとえ、、どうする?と
テンパるみたいな。
マスク着用は自己判断に任せます。
ちなみに関係ないですが、日本の寿司屋。
その同じサービス・クオリティで店開いたら
アメリカで3倍稼げるよ。といつも思っています。
一般化 (Generalize)できないのもわかっている。
国は複雑だし「日本人は・・」的な一極論が適切ではないのもわかっている。
でも日本を出てこそ響くBBC記者の言葉もある。
アメリカ人も、イギリス人も、中国人も皆
「自国が好きであり、不満を持っている」のと同じく、私もそう。
たまらなく日本が好きで特別な国である一方で不思議も感じる。
でも、「これだけ世界で評価される国」「何を考えているかわからないけど、なんだか好きな国」というのは稀有。
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海外で5年だけ生活した率直な感想。
じゃあどうすべきか
私の場合はどうするか。
別に日々何も変わりません。
仕事もするし、副業もするし、うまいもん食べるし、社会貢献も(少しだけ)したい。
妻も子供も「好きにしていったら」いいし(離婚とかではなく)人生を全うしたらよい。
でも、最近一つだけ大切に思うのは
「多くのタイプの人間と交わること」。
![](https://shizuroku-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/アイボリー 転校 寄せ書き プレゼンテーション-300x169.jpg)
![](https://shizuroku-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/アイボリー 転校 寄せ書き プレゼンテーション-300x169.jpg)
- 年齢が違う人
- 国籍が違う人
- 性別が違う人
- 違う業界の人
- 考え方が間反対の人
ここで得られることは文字通り「財産」。
これらと交わることにより
「発見」「気づき」「面倒」「いざこざ」「無駄」「幸せ」が生まれると確信している。
だから日本にいようが、
アルゼンチンにいようが
常に「自分の外」の世界と意識して関わっていきたいと思う。
おわりに
「このアウェイの経験」を簡単にできるのは海外の良いところ。
嫌でも毎日、面倒と・ありがたみに接する機会が増えるから。
![](https://shizuroku-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/無題513_20230123222255-e1674480628470-150x150.png)
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海外生活おススメです。駐在でも留学でもなんでも。
最後にこのBBCの記事をスペイン語で読みたい方へ。
日本の事が書いてあるので結構わかりやすく、スペイン語の勉強にもなります。
オススメ。
![](https://resizer.glanacion.com/resizer/v2/la-economia-de-japon-la-tercera-mas-grande-del-J5GGZZVJAFCQPNT6YIN5YHIKIQ.jpg?auth=efa78ed0f508cfe5155d200710b338720afa127242905f5efaa03c6fcc22376e&width=768&quality=70&smart=false)
![](https://resizer.glanacion.com/resizer/v2/la-economia-de-japon-la-tercera-mas-grande-del-J5GGZZVJAFCQPNT6YIN5YHIKIQ.jpg?auth=efa78ed0f508cfe5155d200710b338720afa127242905f5efaa03c6fcc22376e&width=768&quality=70&smart=false)
以上。これで終わり。