BBCの「日本オワコン」論。日本の真裏から考えること。

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日本はオワコンなのか?日本の真裏から考えること。
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しずろく

今年の1月。こんな記事が世界と日本をざわつかせました。

題して、”Japan was the future but it’s stuck in the past”
 「日本は未来の国だった、そしてまだ過去に固執している」

一言で言うと「日本オワコン」論。

私の「今週のアルゼンチン」2月記事も取り上げました。

内容結構面白い。「アンチ日本記者」ではなく
「実際に10年日本で生活している日本LOVEイギリス人記者」がクリティカルに日本を書いています。

的を得ている部分。ちょっと違うでしょ!という部分あるけど、本質はかなりあっていると感じた。

今回はそこで、

  • 記事の要約
  • 自分はどう思うか
  • 自分がすべきこと

を備忘録的にまとめます。

本質というのは周りから見て初めて分かることもあります。

日本の真裏アルゼンチンに住んでいる

いち30代サラリーマンのボヤキとしてざっと読んでいたただければ幸いです。

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記事の要約-日本はオワコンかつ最高!

BBCの記事のタイトルは

“Japan was the future but it’s stuck in the past”
 日本は未来の国だった、そしてまだ過去に固執している。

筆者はBBCの東京特派員。日本在住10年のRupert Wingfield-Hayes

この筆者が日本に抱く、主張・気づき・最高な点・終わっている点は以下。

日本という国は最高に素晴らしい

しずろく

簡単に内容の意訳。

日本は紛れもない世界第3位の経済大国である。

世界一長い平均寿命、世界一低い殺人率、政治的対立の少なさ、強力なパスポート、そして世界一の高速鉄道網である新幹線など、平和で豊かな国である。

ふむふむ。

そして最高に終わっている

「そして、先進国で唯一40年給与が上がらず、止まらない少子高齢。

変化を恐れて変わらない唯一の国でもある。そしてバブルではじけた不動産価格と平均株価は
いまだに戻っていない。」

確かに事実。(変化を恐れて変わらないという点も、まぁ見方によるが、良しとしよう)

具体的なRupertの日本での体験

つながり

それは、日本の免許更新に行ったときの事。

違反も何もしていないのに、更新の手続きの際に謎のおじさんのありがたそうな話を1時間も聞く。

職場に帰り同僚に「あの謎のおじさんの講習は何?出席者誰も聞いていないし、あの講習内容、人生で一番無駄な時間だったんやけど」というと、同僚が

「あれはね。退役警察官のためのポストなの。」面白いでしょ。と説明され驚愕。

めちゃ笑った

ちなみにこのBBC記者は日本語ペラペラ。

別に講習内容がわからなかったのではなく、その意義がわからないのだ。

コロナ下においては、日本に10年住んでいようが「外国人(非国籍保持者)」というだけで、家族を呼ぶことができず、きわめて鎖国的な国。

確かに。

開国から150年たっても

しずろく

それでもこの日本記者は極めて日本に好意的で、同時に「不思議な感情」を抱いている。

それは1993年に初めて日本に来た時から「日本が変わっていないということ」である。
ガソリンスタンドで給油するときには4人がかりで窓を拭き、
パウダースノーがあり(世界有数)
ジブリは芸術で
最高の食事と
最高のオタク文化

これらはいずれも30年前から変わっていないのである。

確かにオタクは知らんけど。独特の日本文化ってあるよね。

しずろく

自分も日本国外に人生のうち5年くらい住んでいるけど、帰るたびにいい意味で「変わらないなぁ」って感じる。

同時に、開国から150年たっても外国人を受け入れない稀有な国である。
そして同時に外国に恐怖を抱いている。

例:総人口に対する外国生まれの人口比率は イギリスの15%に対し、日本は3%

ここでは、イギリスも移民に排除的なことも説明しながら、日本の極めて低い比率を指摘。

そしてこの国ではそういう人は「ハーフ」という蔑称で呼ばれる。

確かに、日本以外で「ハーフ」なんて使う国ないよね。
なんのハーフ?みたいな。笑

日本は「日本とそれ以外」という区別がきつい。

しずろく

ちなみにアルゼンチンも絶対「ハーフ」なんて意味合いのスペイン語使いません(移民でできた国だし)

まだまだ続きます。

所得は韓国・台湾に追い付かれ。追い越された。

これは今後もひっくり返らない。
なぜなら硬直した「ヒエラルキー」に国が満ちているからである。

1868年に刀を捨ててマゲを切った。しかしそれはあくまでも「エリートの革命」であった。

1945年の終戦後も、政治の主導者は同じ。(安倍晋三は岸信介の孫)

女性の管理職比率は驚愕の13%。
国会議員の比率では 10人に一人以下。

しずろく

世界ではアファーマティブアクションまで
起こしてるもんね。

主張:日本は変わらなければいけないが、変わらないと思う。

そんな筆者。最初は日本に

戸惑い・疑念を感じ・好き・嫌いと思いながら次第に「受け入れる」ようになっていったとのこと。

これには10年かかった。受け入れると同時に心配もしている。

一方では産業の自動化が進み
一方では田舎の多くは野原に戻る。

衰退するかは日本が「変化を受け入れるか」かかっている

と淡々と論じています。最後にこの記者は

そしてこの日本に「変化」が起きてほしいと思う反面、
今の「最高で・最悪で・大好きな日本」が変わっていくのも心苦しい気持ちがある

と締めています。

しずろく

随所に「あるある」がちりばめられており面白い。
外と中の視点を持っているからこそ比喩が良かった。

この記事の内容はここまで。
この論考は世界でも「そうだ!」とか「日本の事を全く分かっていない!」

議論を巻き起こしています。

みんな日本大好き。笑

自分が思うこと。日本はオワコンか。

BBCの記事の内容はここまで。

しずろく

この記事について自分が思うこと。

30代会社員。家族持ち。アルゼンチン出向中。
日本から離れている期間は短い人生の中で5年ほど

そんなパンピーの意見。

日本は最高。でも「変化」がやってくるのを待つ

食事・治安・インフラ。
こんな良い国 本当にありません。

過去アメリカ・ブラジル・アルゼンチンで長期生活したけど、
この3点で日本みたいな国はありません。

でもBBC記者の「変化を恐れる国」というのは同意。

もともと日本人は「外圧」として変化が起きてきた。

これはペリー来航であり、世界大戦であり、GHQであり、義務教育

革命と言っても世界史に残る市民革命はないし、

謎の「上下関係」は部活にも学校教育にも骨の髄までしみています。

しずろく

前ならえとか、教師の一方通行の授業、「先輩」「後輩」とか、「入社年次」とか。

いい悪いじゃなく。そういう面はあるということ。

アルゼンチン人と結婚すると言えば、おじいちゃんはたじろぐそんな国。

日本は「失敗の本質」が書かれてから、変わっていないのかもしれない。

言われたことをやるのは大得意。

学校・国から私事れていることに慣れているから、「指示通り」にやるのは大得意。

緻密で
丁寧で
改善も上手
サービス満点

これらは日本国外の国と比較して初めて見えてくること。

日本の戦後の発展はこの緻密・改善で出来上がった。(ちょっと言いすぎを自覚してます)

だから「自分で何とかする」「切り開く」みたいなのが苦手な場合もある。

しずろく

じゃあ「自由研究で!」と言われるとえ、、どうする?と
テンパるみたいな。

マスク着用は自己判断に任せます。

ちなみに関係ないですが、日本の寿司屋。

その同じサービス・クオリティで店開いたら
アメリカで3倍稼げるよ。といつも思っています。

一般化 (Generalize)できないのもわかっている。

国は複雑だし「日本人は・・」的な一極論が適切ではないのもわかっている。

でも日本を出てこそ響くBBC記者の言葉もある。

アメリカ人も、イギリス人も、中国人も皆
「自国が好きであり、不満を持っている」のと同じく、私もそう。

たまらなく日本が好きで特別な国である一方で不思議も感じる。

でも、「これだけ世界で評価される国」「何を考えているかわからないけど、なんだか好きな国」というのは稀有。

しずろく

海外で5年だけ生活した率直な感想。

じゃあどうすべきか

私の場合はどうするか。

別に日々何も変わりません。

仕事もするし、副業もするし、うまいもん食べるし、社会貢献も(少しだけ)したい。

妻も子供も「好きにしていったら」いいし(離婚とかではなく)人生を全うしたらよい。

でも、最近一つだけ大切に思うのは

「多くのタイプの人間と交わること」。

  • 年齢が違う人
  • 国籍が違う人
  • 性別が違う人
  • 違う業界の人
  • 考え方が間反対の人

ここで得られることは文字通り「財産」。

これらと交わることにより

「発見」「気づき」「面倒」「いざこざ」「無駄」「幸せ」が生まれると確信している。

だから日本にいようが、

アルゼンチンにいようが

常に「自分の外」の世界と意識して関わっていきたいと思う。

おわりに

「このアウェイの経験」を簡単にできるのは海外の良いところ。

嫌でも毎日、面倒と・ありがたみに接する機会が増えるから。

しずろく

海外生活おススメです。駐在でも留学でもなんでも。

最後にこのBBCの記事をスペイン語で読みたい方へ。

日本の事が書いてあるので結構わかりやすく、スペイン語の勉強にもなります。

オススメ。

以上。これで終わり。

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